音楽療法ネタ帳

2025/2/23

【3月の音楽療法ネタ帳】高齢者が楽しめる3月の歌・話題&セッション例

更新日:2025年3月20日

はじめに | 3月の音楽療法ネタ・アイデア

さて、今回も、介護や認知症ケアの現場で役立つ音楽療法・レクリエーションアイデア=音楽療法士・作業療法士のマツダのネタ帳をご紹介いたします♪

今回のテーマは3月!

①3月といえば?②3月に使える歌 ③実際の音楽療法セッションプログラム の順でご紹介します。3月はイベント・テーマが盛りだくさんなので、テーマ別・3セッション分のプログラムをご紹介しちゃいます✨

◾️4月の音楽療法ネタ帳はコチラ

3月といえば?

和名:弥生(やよい)
「弥(いや)」=ますます、「生(おい)」=生い茂る、つまり「草木が生い茂る月」という意味。

日差しが暖かくなり、梅や桃が咲き、桜の便りも聞こえてくる頃。「三寒四温」が続きながら、春の訪れを感じる季節ですね。

◾️3月の行事・記念日

  • 桃の節句・上巳の節句・ひな祭り(3/3)

    女の子の健やかな成長を願う行事。ひな人形や桃の花を飾り、ちらし寿司、ひなあられ、菱餅などをいただく。

  • 啓蟄(3/5頃)

    冬眠していた虫たちが土の中から目覚める日。「春を迎える準備が始まる」と言われています。

  • ホワイトデー(3/14)

    バレンタインデーのお返しの日。キャンディーやクッキーなどのお菓子を贈ります。

  • 春分の日(3/20頃)、春のお彼岸

    春分は昼と夜の長さがほぼ同じになる日。お彼岸は、ご先祖様に感謝・供養する日で、春分の日を中日とした前後3日間(合計7日間)。

  • 卒業 ・旅立ち

    3月は卒業シーズン。学生時代の思い出話をしたり、昔の学校生活を振り返るのもいいかと!

↓3月の小ネタ↓

ひな祭り

【ひな祭りの由来】

ひな祭りの起源は平安時代の「流し雛」。人形に穢れを移して川に流し、厄払いをする風習から発展しました。江戸時代には現在のようなひな人形を飾る風習に。ひな人形は、天皇陛下と皇后陛下、あるいは平安貴族の婚礼の様子との説アリ。

【菱餅】

菱餅(ひしもち)は、ひな祭りに飾る菱形の餅で、赤・白・緑の3色の餅が重なっています。女の子の健やかな成長や厄除け、長寿、子孫繁栄の願いが込められています。

菱餅の3色は、赤は「魔除け」、白は「子孫繁栄と長寿」、緑は「厄除け」の意味、願いが込められているそうですよ。

【大規模ひな祭り】

近年、石段や公共施設に大量のひな人形を飾る「大規模ひな祭り」が各地で開催されています。これは、核家族化や住宅事情の変化で家庭で飾られなくなったひな人形を活用し、地域活性化や観光資源として注目されているため。

(まさに!我が家の雛人形は、ちっちゃいお内裏様とお雛様。実家の七段雛人形は長らく眠ったまま…)

代表的な例が千葉県勝浦市の「かつうらビッグひな祭り」。市内各所に約3万体のひな人形が飾られ、特に遠見岬神社の石段に並ぶ約1800体のひな人形は圧巻の光景!夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気が楽しめます。

◾️かつうらビッグひな祭り(勝浦市観光協会)

♪ひな祭り・桃の節句にまつわる・連想される歌:「うれしいひなまつり」「春よ来い(桃の木)」「どこかで春が(三月)」「桃太郎(桃)」

春のお彼岸/ぼたもちとおはぎの違い

【お彼岸】

お彼岸は春と秋に訪れる、ご先祖様を供養し、感謝する期間。お彼岸期間の7日間は、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が1年間で最も近づく期間とされていて、ご先祖さまの霊を供養することで極楽浄土に近づけると考えられています。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、お彼岸を境に気温が春めいてきます。

【牡丹餅と御萩】

◾️違い

季節:ぼたもちが春のお彼岸、おはぎが秋のお彼岸

あんこの種類:ぼたもちにはこしあん、おはぎにはつぶあんが用いられることが多い

◾️由来

呼び方の違いは、春に咲く牡丹(ぼたん)の花と、秋に咲く萩(はぎ)の花に由来しているという説が有力

あんこの種類の違いは、あずきの旬である秋に収穫したばかりのあずきは皮がやわらかいことに由来しています

◾️その他

季節や形状に関係なく、ぼたもちとおはぎのいずれかの呼び方で親しまれている場合もあります

近年、小豆の保存技術の発達や品種改良などにより、ぼたもちにしろ、おはぎにしろ、つぶあん、こしあんの両方あるのが普通になりました

→「あんこは、つぶあん・こしあん、どちらが好きですか?」「おはぎ、手作りしたことはありますか?」等とお写真を見せなながらお話ししたり。

『closed question(例:どちらが好きです?)』と『open question(例:何が好きですか?)』を織り交ぜて対話するようにしています。

◾️コチラのページが分かりやすそう:「オープンクエスチョン,クローズクエスチョン」(Direct Communication)

 

◾️3月の花・食べ物

  • :梅、桃、桜、菜の花、チューリップ、たんぽぽ

  • 食べ物:いちご、たけのこ、菜の花、タラの芽、ふきのとう、春キャベツ、新じゃが、サワラ、カツオ、ホタルイカ、あさり、はまぐり(ひな祭り)、ぼたもち

春の花・魚介類:漢字クイズ

  • 土筆(つくし)蒲公英(たんぽぽ)菫(すみれ)木蓮(もくれん)辛夷(こぶし)躑躅(つつじ)石楠花(しゃくなげ)

  • 魚介類

    鰆(さわら)鰊(にしん)公魚(わかさぎ)飛魚(とびうお)鯵(あじ)浅蜊(あさり)蛤(はまぐり)蜆(しじみ)栄螺(さざえ)牡蠣(かき)帆立(ほたて)

3月に使える歌

◾️春の歌、春に歌いたい歌

【童謡・唱歌】

  • さくらさくら(作詞:不詳 / 作曲:日本古謡 / 江戸時代)

    原曲:箏曲「咲いた桜」

    歌詞:1888(明治21)年「〜弥生の空は」、1941(昭和16)年「〜野山も里も」

  • (作詞:武島羽衣 / 作曲:滝廉太郎 / 1900年(明治33年))

  • 荒城の月(作詞:土井晩翠 / 作曲:滝廉太郎 / 1901年(明治34年))

  • 春の小川(作詞:高野辰之 / 作曲:岡野貞一 / 1912年(明治45年))

  • 春が来た(作詞:高野辰之 / 作曲:岡野貞一 / 1910年(明治43年))

  • どこかで春が(作詞:百田宗治 / 作曲:草川信 / 1911年(明治44年))

  • 早春賦(作詞:吉丸一昌 / 作曲:中田章 / 1913年(大正2年))

  • 朧月夜(作詞:高野辰之 / 作曲:岡野貞一 / 1914年(大正3年))

  • 春よ来い(作詞:相馬御風 / 作曲:弘田龍太郎 / 1923年(大正12年))

  • どじょっこふなっこ(作詞:東北地方のわらべうた / 作曲:岡本敏明 / 1936年(昭和11年))

  • うれしいひなまつり(作詞:サトウハチロー / 作曲:河村光陽 / 1936年(昭和11年))

  • おたまじゃくしはカエルの子(日本語詞:東 辰三・永田哲夫) / 原曲:ハワイ民謡『ナ・モク・エハ』・アメリカ愛国歌『リパブリック讃歌』 / 歌:灰田勝彦 / 1940年(昭和15年))

◾️「春が来た」「春の小川」「朧月夜」の歌詞・解説はコチラ

◾️「春が来た」を使用したセッション展開具体例はコチラ

【歌謡曲】

  • 野崎小唄(作詞:今中楓渓 / 作曲:大村能章 / 歌:東海林太郎 / 1928年(昭和3年))

  • すみれの花咲く頃(ドイツのレビュー劇中歌「再び白ライラックが咲いたら 」 / 宝塚歌劇団用 日本語詞:白井鐵造(日本語詞) / 1930年))

  • 東京ラプソディ(作詞: 門田ゆたか / 作曲:古賀政男 / 歌:藤山一郎 / 1936年(昭和11年))

  • 蘇州夜曲(作詞:西條八十/ 作曲:服部良一 / 歌:渡辺はま子・霧島昇 / 1940年(昭和15年) | 歌:山口淑子 / 1953年(昭和28年))

  • 東京の花売娘(作詞:佐々詩生(門田ゆたか) / 作曲:上原げんと / 歌:岡 晴夫 / 1946年(昭和21年))

  • 港が見える丘(作詞・作曲:東辰三 / 歌:平野愛子 / 1947年(昭和22年))

  • 青い山脈(作詞:西條八十 / 作曲:服部良一 / 歌:藤山一郎・奈良光枝 / 1949年(昭和24年))

  • 北国の春(作詞:いではく / 作曲:遠藤実 / 歌:千昌夫 / 1977年(昭和52年))

  • なごり雪(作詞・作曲:伊勢正三 / 歌:イルカ / 1975年(昭和50年))

  • 春一番(作詞・作曲:穂口雄右 / 歌:キャンディーズ / 1976年(昭和51年))

  • 花 〜すべての人の心に花を〜(作詞・作曲:喜納昌吉 / 1980年(昭和55年))

  • 花は咲く(作詞:岩井俊二・作曲:菅野よう子 / 2012年(平成24年))

◾️卒業・旅立ち・青春の歌

  • 蛍の光(日本訳詞:稲垣千頴 / 作曲:スコットランド民謡 / 1881年(明治14年))

  • 仰げば尊し(作詞:不詳 / 作曲:不詳 / 1884年(明治17年))

  • 故郷を離るる歌(作詞:吉丸一昌 / 作曲:ドイツ民謡 / 1913年(大正2年))

  • 高校三年生(作詞:丘灯至夫 / 作曲:遠藤実 / 歌:舟木一夫 / 1963年(昭和38年))

  • 学生時代(作詞・作曲:平岡精二 / 歌:ペギー葉山 / 1964年(昭和39年))

  • 今日の日はさようなら(作詞・作曲:金子詔一 / 歌:森山良子 / 1967年(昭和42年))

  • また逢う日まで(作詞:松本隆 / 作曲:筒美京平 / 歌:尾崎紀世彦 / 1971年(昭和46年))

  • せんせい(作詞:阿久悠 / 作曲:遠藤実 / 歌:森昌子 / 1972年(昭和47年))

  • 心の旅(作詞・作曲:財津和夫 / 歌:チューリップ / 1973年(昭和48年))

  • 木綿のハンカチーフ(作詞:阿久悠 / 作曲:筒美京平 / 歌:太田裕美 / 1975年(昭和50年))

  • 卒業写真(作詞・作曲・歌:荒井由美 / 1975年(昭和50年))

  • 青春時代(作詞:阿久悠 / 作曲:森田公一 / 歌:森田公一とトップギャラン / 1976年(昭和51年))

  • いい日旅立ち(作詞・作曲:谷村新司 / 歌:山口百恵 / 1978年(昭和53年))

  • 贈る言葉(作詞:武田鉄矢 / 作曲:千葉和臣 / 歌:海援隊 / 1979年(昭和54年))

↓小ネタ↓

  • 舟木一夫→御三家:舟木一夫・橋幸夫・西郷輝彦

  • 山口百恵→花の中三トリオ:山口百恵・桜田淳子・森昌子

  • 阿久悠(作詞家)の代表曲:

    ・「また逢う日まで」尾崎紀世彦(1971)レコ大大賞

    ・「ジョニィへの伝言」ペドロ&カプリシャス(1973)レコ大作詞賞

    ・「学園天国」「恋のダイヤル6700」フィンガー5(1973-74)

    ・「宇宙戦艦ヤマト」ささきいさお(1974)

    ・「時の過ぎゆくままに」沢田研二(1975)

    ・「北の宿から」都はるみ(1976)レコ大大賞

    ・「青春時代」森田公一とトップギャラン(1976)

    ・「津軽海峡・冬景色」石川さゆり(1977)

    ・「勝手にしやがれ」沢田研二(1977)レコ大大賞

    ・「UFO」ピンク・レディー(1978)レコ大大賞

    ・「渚のシンドバッド」「ウォンテッド」「サウスポー」「モンスター」ピンク・レディー(1977-78)

    ・「雨の慕情」八代亜紀(1980)レコ大大賞

    ・「もしもピアノが弾けたなら」西田敏行(1981)

    ・「居酒屋」五木ひろし&木の実ナナ(1982)

    ・「熱き心に」小林旭(1986)レコ大作詞賞

3月の音楽療法プログラム例

①3月 3日の音楽療法セッション(ひな祭り)

3月の音楽療法プログラム例(高齢者) | テーマ:桃の節句・ひな祭り

【曲目まとめ】

◾️テーマ:桃の節句・ひな祭り

  1. (体操)

  2. うれしいひな祭り(歌、クイズ)

  3. 瀬戸の花嫁、ここに幸あり(歌)

  4. 青い山脈(当て振り歌唱)

  5. 荒城の月、うれしいひな祭り(ハンドベル・トーンチャイム合奏)

  6. 仰げば尊し(クールダウン)

3月の音楽療法プログラム例(高齢者) | テーマ:桃の節句・ひな祭りで使う画像例

②3月15日の音楽療法セッション(春の花・卒業)

3月の音楽療法プログラム例(高齢者) | テーマ:桜の開花・春の花・卒業

【曲目まとめ】

◾️テーマ:春の花、卒業

  1. (体操)

  2. どこかで春が朧月夜野崎小唄(穴埋めクイズ、歌、フルート)

  3. 北国の春(スカーフ体操or当て振り創作or打楽器合奏、歌)

  4. さくらさくら、荒城の月(ハンドベル・トーンチャイム合奏、フルート)

  5. 高校三年生(・いい日旅立ち・すみれの花咲く頃)(歌)

  6. 蛍の光 or 仰げば尊し(クールダウン)

※途中、漢字クイズ(春の花)

3月の音楽療法プログラム例(高齢者) | テーマ:桜の開花・春の花・卒業で使う画像れい

 

③3月21日の音楽療法セッション(春のお彼岸・食べ物)

3月の音楽療法プログラム例(高齢者・デイサービス) | テーマ:春分の日・春のお彼岸・春の味覚

【曲目まとめ】

◾️テーマ:春のお彼岸、春の味覚

  1. ソーラン節(体操)

  2. 春よ来い春が来た春の小川 他(歌)

  3. おはぎがお嫁に行く時は(歌詞穴埋めクイズ、手遊び歌)

  4. 南国土佐を後にして(・「いちご白書」をもう一度・山小舎の灯)(歌)

  5. 東京音頭 or 東京ラプソディ(打楽器合奏)

  6. 故郷(クールダウン)

3月の音楽療法プログラム例(高齢者・デイサービス) | テーマ:春分の日・春のお彼岸・春の味覚で使う画像例

おわりに

3月・4月のメインテーマはやっぱり春!そして3月は、ひな祭りやお彼岸、卒業・別れの季節といったテーマを扱うことが多いです。

春の造花を使ったアレンジ

春の時期は、『梅・桃・桜の造花を大きな袋に入れて、茎の端っこだけ出た状態にして「何が出てくるでしょうか!?」と、参加者の方に引き出していただく→その花が出てくる歌へ』という事もやったりします。

(秋は「もみじ」「イチョウ」「栗」でやったり、色んなアレンジができます♪)

状況によりますが、なるべく、言語的コミュニケーションが苦手だったり、控えな方、認知症重度の方にお願いしたり、しています。花を引き出すことで、その方に対して、「あらー素敵ね」「いいもの引いたじゃない」「当たりよ」などと周囲からポジティブな反応が得られます。『花も、花をひいたあなたも、素敵!』という雰囲気。そんな、ちょっとした「嬉しい」「素敵」な思いをちょっとずつ積み重ねる、わくわく&あたたかい雰囲気のセッションを心がけています。

3月の音楽療法で使える素材 | 梅・桃・桜


私はいつも、多めに曲目・内容を用意しているので、実際はこの7割くらいになることが多いです。荷物パンパンで忘れ物が多いタイプ(苦笑)←知り合いは絶対赤べこ

3月になったら、4月バージョンをアップします!

「春の歌」を使った体操や脳トレ、手話歌などもご紹介しようかなと考えています🌸

長ーーーくなってしまいました。目次を活用し、適当に必要なところだけお読みいただき、お役立ていただけたら幸いです。See you!

4月の音楽療法ネタ帳↓

音楽療法士&作業療法士が紹介 | 4月の音楽療法ネタ帳(高齢者向け)

春の歌 | 厳選3曲ネタ帳↓

音楽療法士&作業療法士が紹介 | 春の音楽療法ネタ帳(高齢者向け)

春が来た | セッション展開例↓

音楽療法士&作業療法士が紹介 | 春の音楽療法ネタ帳(高齢者向け) |春が来た

2月の音楽療法ネタ帳↓

音楽療法士&作業療法士が紹介 | 2月の音楽療法ネタ帳(高齢者向け)

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著者

マツダ サチコ

日本音楽療法学会認定音楽療法士、作業療法士、社会福祉士。介護老人保健施設や認知症疾患医療センター、訪問事業所にて勤務。ダブルケアを経て、現在はWebマーケティング・制作会社にて勤務、ディレクションおよび制作を担当。個人事業としてもWeb制作、音楽療法を行なっている。

著者

マツダ サチコ

日本音楽療法学会認定音楽療法士、作業療法士、社会福祉士。介護老人保健施設や認知症疾患医療センター、訪問事業所にて勤務。ダブルケアを経て、現在はWebマーケティング・制作会社にて勤務、ディレクションおよび制作を担当。個人事業としてもWeb制作、音楽療法を行なっている。

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